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通貨安競争とは、自国通貨が安いことはその国の外需産業にとって有利に働き、高いことは不利に働くことから、金融政策や為替介入などを通して、各国が競って自国通貨を安く誘導すること。米国は2008年のリーマンショックで深刻なダメージを受け、経済を下支えするために超低金利策をとるなどドル安政策を推進、中国は人民元が高くならないよう為替市場に膨大な資金で介入を行い、また韓国も頻繁に為替介入を実施してウォン高を阻止した。一番あおりを食ったのが日本であり、円高不況により製造業の業績が悪化、また深刻な雇用問題に拍車をかける要因となった。
「通貨安競争の懸念 最大の争点は人民元の扱い」 (2010/10/19:日本経済新聞)
「トランプ氏『ドル強すぎる』 通貨安誘導の可能性」 (2016/1/18:日本経済新聞)
◎関連ワード: 金融緩和政策, 為替介入, 円高, 円安
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