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レアアースとは、希少金属のうち、スカンジウムやルテチウムなど17種類の元素の総称。自動車部品や家電の磁石向け、HDDや電気自動車のモーター向け、液晶ガラス基板の研磨剤など需要は豊富。2010年、中国はレアアースの輸出を外交カードとして利用し、日本や欧米に対し輸出枠を削減するなど市場支配を強め、輸入価格が高騰しているが、同国の埋蔵量は世界の3〜4割に過ぎず、わが国でも商社や磁石メーカーなどは官民一体で中国以外での新権益確保に急ぐ。また、使用量削減やリサイクル、代替材料の開発を急いでおり、2010年、これらの関連銘柄が株式市場で注目され始めた。
2012年、東大などの研究チームが、日本の排他的経済水域である南鳥島周辺海域で約200年以上の消費量に相当するレアアースを発見。資源設備大手や商社などと協力し、3年以内に採掘実験を行う方針で、エコカーやハイテク製品に欠かせないレアアースの国内自給を実現させる。引き続き、関連銘柄の動向が注目される。
「鳥島沖にレアアース 国内消費200年分超」 (2012/6/29:日本経済新聞)
「レアアース 日・ベトナム共同開発 官民で脱・中国」 (2010/10/22:日本経済新聞)
「中国がレアアース輸出枠『発給停止の情報』経産相」 (2010/9/24:日本経済新聞)
「希土類、製造業に影 商社・需要家『脱中国』急ぐ」 (2010/9/17:日本経済新聞)
◎関連ワード: レアメタル, 資源国, 資源関連株, 電気自動車
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