バーゼル3とは、主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が2010年9月に公表した新たな自己資本規制のこと。国際的に業務を展開している銀行が対象であり、リーマン危機の反省を踏まえて過剰な投融資の抑制を目指す。1988年の「BIS規制」、2004年の「新BIS規制」に次ぐ、第3弾の規制強化策である。具体的には普通株と利益の蓄積である内部留保を中心とする狭義の中核的自己資本の比率を2019年までに段階的に7%以上にする必要がある。なお、日本のメガバンク3行は既にその達成が視野に入っている。
「バーゼル3達成の内実 リスクなき自己資本増強」 (2012/12/23:日本経済新聞)
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