低価格車とは、インドを始めとする新興国や東欧向けに、自動車メーカーが生産する低価格帯の自動車のこと。途上国の購買力に合わせた安い価格設定は、2008年の金融危機以降の不況にあえぐ欧米でも需要が見込まれ、自動車メーカー各社による先進国での投入が相次いだ。2010年には世界一の超低価格車と言われるインドの自動車大手タタ・モーターズのナノ(Nano、約20万円)は欧米向けにも投入した。2024年現在は、EV(=電気自動車)低価格車の市場シェア5割の中国と米テスラの競争が激化しており、また大手IT企業の参入も相次いでいる。
「テスラが低価格車投入? 中国車はさらなる値下げへ」 (2024/4/30:WSJ)
「印タタ、低価格車『ナノ』欧米に投入」 (2010/10/26:日本経済新聞)
◎参考ワード:
電気自動車,
ハイブリッド車