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GNHとは、国民の全体の幸福度を示す尺度のことで、ブータン第4代国王(2006年まで在位)シグミ・シンゲ・ワンチョク氏が提唱した理念に基づく。経済成長によるGDP(国内総生産)成長の追求に伴う弊害や偏りにも目を向け、調和のとれた社会を実現すべく、「健全な経済発展」「文化保護と復興」「環境保全」「よい統治」を政策の柱とする。既に欧州が関心を示しており、物質的な豊かさとは裏腹に国民の幸福度が低いとされるわが国にとってもヒントとなる点は多く、日本政府もGDPに代わる指標として導入を検討している。
「『幸福度』の指標、貧困率など132個 内閣府試案」 (2011/12/5:日本経済新聞)
「幸せの指標 理念築け ブータン方式 欧州関心」 (2011/2/27:日本経済新聞)
◎関連ワード: GDP, 低炭素社会, 農業改革
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