米長期金利の下落に注目!
今年に入ってから相次いで悪材料が出たことで、そもそも世界的な株価急落は何がきっかけだったか分からなくなっている投資家も多いのではないでしょうか。
2018年2月、米国で賃金上昇をきっかけにインフレへの懸念が芽生え、米長期金利が急上昇したことで、米国株は大幅下落したことが始まりでした。米国の長期金利は昨年末で2.4%台半ばでしたが、インフレや財政赤字拡大の懸念が一気に強まり、大きく上昇、2月下旬には2.95%まで跳ね上がりました。
その後は2.8%〜2.9%のレンジで落ち着いていたにも拘わらず、日米とも株価下落が続いたのは金利上昇以外の悪材料によるものということでしょう。ただ、注目すべきは、肝心の米長期金利は3月末にかけて急落しており、直近で2.74%まで下げているのです。
今回の世界的な株価急落は米長期金利の急上昇が始まりならば、最近の金利下落はパニックの終焉のサインと見て良いのではないでしょうか。
それでは、また来週!
2018年4月1日配信
バリューサーチ投資顧問
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時には先生のお話しも!
…ポイントは2つ、ひとつは金利水準云々よりも“長期金利が上昇に転じた時”こそ株価が乱高下しやすい、もうひとつは金利が上昇しても企業業績が堅調ならば株価は下落しないということです。このような観点から最近の相場を見ると分かりやすいと思います。…
良い金利上昇なのになぜ?
…NY市場が長期金利の上昇を嫌気して急落しています。今までは景気が良いのになぜ金利が上がらないのか、なぜ賃金が上がらないのかと不思議がられていましたが、実際そのような動きになればこの有様です。金利上昇には、「良い金利上昇」と「悪い金利上昇」がある…
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